ライトコイン(Litecoin)ってどんな通貨?

現在の価格推移

※チャート提供:BTC BOX
※レート情報は各取引所のAPIを利用して表示しています。サーバ負荷などの関係で反映が遅れる場合もありますので、正確な価格は必ず各取引所のサイトをご確認ください。

 

ライトコインの基本情報

現在の価格※2018/6/25 18:00の価格 ¥8,900
発行上限枚数 8400万枚
承認アルゴリズム PoW
24h変動比率 4.7%
7days変動比率 -14.8%
30days変動比率 -33%

目次

ライトコイン(LTC)の基礎知識

そもそもライトコインとは?

ライトコインは2011年10月13日にビットコインのソースをもとに、Google出身のチャーリー・リー氏によって生み出された仮想通貨の一つです。

ビットコインと比較すると、取引の確認時間が短いことや、流通量が多いことなどが特徴として挙げられます。ビットコインが「金」であるとするならば、ライトコインはいわば「銀」を目指している暗号通貨です。

取引の処理速度が速い点で実用性が高く、国際的な取引で活躍することを期待する声も少なくありません。

ライトコインのチャートを分析!他のコインとはどう違う?

ライトコインの2018年5月時点の価格は約124ドルで、ピーク時の357ドルから64%下落しています。仮想通貨市場は全体として価格の高騰が収まり、下落傾向にある通貨も少なくありません。

しかしながら、これは仮想通貨の需要が減っているわけではありません
「ビットコインが開発された当初と比べると、アルトコインの台頭などによって需要がさまざまなコインに分散されているため」という見方もできます。

前述の通り、ライトコインは取引速度が速いことから今後の普及が期待されています。

ライトコイン(LTC)の機能的特徴

ライトコインとビットコイン

ライトコインとビットコインはどう違う?

ライトコインとビットコインの違いとして、トランザクションを承認するシステムのアルゴリズムが挙げられます。
どのアルゴリズムを採用するかについては、ネットワークの信頼性や処理速度、システムの可用性などに関わってくるので非常に重要となっています。

ビットコインの場合はSHA-256、ライトコインの場合はScryptという方式が採用されています。
ビットコインと比べるとライトコインは発行枚数が多く、ビットコインの持つ可用性や堅牢なProof of Workの技術を踏襲しつつ、拡張性(スケーラビリティ)に関する問題を補完する形で開発されました

下の表を見れば、送金時間と手数料の問題が改善されているのは一目瞭然です。

ライトコイン(LTC)

ビットコイン(BTC)

送金手数料

約30円

約2,000円

送金時間

2~3分

20分~60分

Segwitがライトコインにもたらした影響

Segwitとは、簡単に言えば「データ容量を圧縮すること」で、1ブロックあたりに記録できる取引の量を増やす考え方を指します。ビットコインが抱えるスケーラビリティ問題の解決策の一つとして期待されています。

ライトコインはこの方式を採用して取引の容量を小さくすることで、高速かつ安全な取引と記録を担保しています。ライトコインのブロックの生成速度はビットコインの4倍であり、取引速度の改善はSegwitも一つの要因といえます。

ビットコインキャッシュ(BCH)の台頭

ビットコインキャッシュはビットコインからハードフォークして誕生した仮想通貨です。
ビットコインの機能を引き継ぎつつも、送金手数料の低さに秀でており、ライトコインと頻繁に比較されています。

ライトコインのほうが送金時間が短いため、即効性の低い取引などで利用されるケースが多いと考えられます。

ライトコイン(LTC)

ビットコインキャッシュ(BCH)

送金手数料

約30円

1円未満

送金時間

2~3分

20分~60分

ライトコインキャッシュ(LCH)とは

ライトコインキャッシュとはライトコインとは全く無関係の団体が開発する暗号通貨です。
ライトコインのハードフォークによるものと誤解される場合もありますが、ライトコインの開発者であるチャーリー・リー氏により、全く関係ないものであると声明が出されています。

ライトコインキャッシュのようなICO(Initial Coin Offering: 新規仮想通貨公開)による仮想通貨の立ち上げは、詐欺にも利用されるケースが少なくありません
出資する場合やICOを行う場合は、開発計画やグループの透明性などをしっかりと評価する必要があります。

ライトコイン(LTC)の現状と拡張性

ライトコインのコミュニティ

ライトコインのコミュニティのイメージ

ライトコインは開発計画やグループの透明性が高く、世界最大の仮想通貨取引所であるコインベースの取扱い通貨としても採用されています。
そのため、日本だけでなく海外での認知度も高く、ライトコインのコミュニティは数多く存在しています

たとえば、Litecoin Talkでは開発状況や個人の購入状況、マイニングなどさまざまなトピックについて活発な議論が行われています。
利用者やコミュニティが数多く存在することは、仮想通貨の将来性を考える上では重要な要素の一つと言えます。

ライトコインを用いた決済手段について(ライトペイ、ライトパルなど)

ライトコインでの決済

当初の計画では、ライトコイン財団は2018年以降にライトペイという決済サービスを展開し、ライトコインの普及を推進することを目指していました。

しかし2018年2月、ライトペイの予算支出の不透明性から開発者であるチャーリー・リー氏がライトペイのCEOケネス・アサレ氏の追加資金支出の要求を拒絶。
また、ライトペイが商業者向け決済サービスのリリースを適切に行わなかったため、2018年3月28日、チャーリー・リー氏は楽観的な考えであったと謝罪を行い、ライトペイの計画が白紙に戻ったことを述べました。

同時期に開発が行われていたライトパルについては、いまだに開発が進められています

また、アメリカに本社をおくAliant Payment Systemsはライトコインを決済手段の一つとして採用しています。そのため、小規模の店舗でも日常的にライトコインを利用できる可能性が広がったといえます。

ライトコイン(LTC)の技術的特徴

ライトコインを支える技術(Scrypt)について

ライトコインはビットコインのソースコードを基に作られた暗号通貨ですが、採用されたPoW(Proof of Work)のアルゴリズムがビットコインとは異なります。

前述したとおり、ビットコインはSHA256というアルゴリズムを採用しています。ウェブサイトの暗号通信で用いられるSSHにおいてもSHA256が採用されており、安全にリモートコンピュータと通信するプロトコルとしての地位を確立しています

SHA256は原文のわずかな違いでもハッシュ後の値に大きな影響を及ぼし、一方向性と衝突困難性を備えています。
そのため、ビットコインを利用するネットワークにおいて、改ざんが理論上不可能なトランザクションを生成することができます

それに対して、ライトコインはScryptと呼ばれるアルゴリズムを採用しています。
Scryptは2009年にオンラインバックアップサービスTarsnapの創始者であるコリン・パーシバルによって開発されたアルゴリズムです。

SHA-256は、計算量の多さによるメモリ不足でハードウェアの物理的拡張を必要します。
しかしScryptの場合は計算量の面が改善されており、効率的に取引を記録することが可能となっています。

アルゴリズム変更に伴う取引スピードの改善だけが、ライトコインの普及を後押ししたわけではありません。
ライトコインがScryptを暗号アルゴリズムとして採用したことで、ライトコインの採掘者(マイナー)たちに経済的インセンティブを与えたと言われています。

ライトコインにおけるマイニングの特徴

ビットコインは前述したSHA256によって非常に多くの計算が行われ、その安全性を確保しています。

マイナーたちは他のマイナーよりも早く計算を終わらせ、その報酬を受け取ることを目的としています。
そのため、計算効率を高めることはマイニングを行う上で非常に重要であり、そこにインセンティブが発生しています。

そこで、マイナーたちはビットコインを発掘するために特化した集積回路であるASIC(Application Specific Integrated Circuit: 特定用途向け集積回路)を開発し、効率的にマイニングを行ってきました。
そのため、資本力のある企業がマイニングの市場を独占してしまい、個人にとってはマイニングに参加するインセンティブが働きづらくなります。
「そうなった場合、ビットコインの本来の目的であった非中央集権化された世界が実現されないのではないか」という懐疑的な意見も出ていたのです。

しかしながら、ライトコインが採用したScryptはASICを開発するコストのほうが発掘するコストよりも低いか同じぐらいとなっています。
コスト面で格差が生じにくいため、マイニングを行う人々が偏らず、通貨自体の中央集権化を抑えたとも言う声も存在します。

ライトコインは安全か?

ビットコインはSHA256を用いてネットワーク全体の合意形成を行いますが、その処理時間の間に攻撃を仕掛けられる危険性が指摘されており、実際にそのような事件も起きています。

ライトコインはSHA256より複雑なScryptを用いて合意形成にかかる時間を短縮し、次々と取引を記録していくことで、時間の経過とともに合意が覆る可能性が0へと収束していきます。
この点において、ライトコインはビットコインよりも安全かつ正確な取引を行うことができる仮想通貨であると捉える人々も存在します。

※ ビットコインにおいても、悪意のあるユーザーが行う計算とその他全ユーザーが行う計算速度を比べると後者のほうが高速であることから、過去の取引について合意が覆る事態は発生していません。

ライトコインと51%問題

ブロックチェーンはその構造上、悪意のあるネットワークの参加者が計算能力を強化したり、ほかの参加者とグループを形成することで、計算力をネットワーク全体の計算量の過半数を超えるようにするが可能です。
これを「51%問題」といい、仮想通貨の合意システムの乗っ取りが可能となります。

しかしながら、前述の通り、暗号通貨はProof of Workを用いた合意形成アルゴリズムによって取引が記録されています。
「51%問題」が発生しても、過去の取引を改竄するにはさらに計算を行う必要があるため、理論上は改ざんできても現実的ではないといえます。

この51%問題を現実社会での出来事に置き換えると、投資家が株式会社の株式を過半数以上買い取り、株主総会で議決権を握っているような状態です。
議決権を握っているため、どのように経営のかじを切るかは彼らの自由であり、他の株主たち(暗号通貨でいえばほかの参加者たち)の合意を無視してものごとを決めることができます。
そのため、51%問題が発生すると、株価が下がるのと同様にそのコインの価値は著しく低下します

現在、この問題を未然に防ぐ方法はありません。
しかしながら、コインのプロトコル自体に変更を行うことによってこの問題を回避することができます。
そのため、ライトコインやビットコインなどの参加者がある程度分散しているコインでは「51%問題」は発生しづらいと考えられています。

ライトコイン(LTC)の将来性

ライトコイン

ライトコインは市場にどう見られているか

2011年にライトコインがリリースされて以来、ライトコインの価格は上がり続けていました。しかしながら、2017年12月で最高価格である357ドルをつけてから、価値は全体として下がり続けています

日本市場においては、マウントゴックスやコインチェックなどの取引所の問題から仮想通貨に対する不信感は依然として残っています。
しかし、アメリカや韓国などでキャッシュレスな社会が主流となっている中で、今後決済手段として仮想通貨が盛り上がる可能性は否定できません

新たな決済手段の導入は、特に小売市場やサービス事業を展開する事業者にとって顧客の利便性を高めるための重要な機会と捉えられています。
そんな中、ライトコインやビットコインなどはスマートフォンを持つのがあたりまえの世の中で、安全かつ迅速に取引を行う新たな決済手段として注目される可能性があるでしょう。

ビットコインよりも決済スピードと手数料が安いことからも、今後ライトコインが商取引で使われる可能性も十分にあります

新しい技術の開発(アトミックスワップ、ライトニングネットワーク)

最近では、異なる種類の仮想通貨を安全に取引できるようにするアトミックスワップという技術や、個人間での少額の送金を可能にするライトニングネットワークという技術の開発が進んでいます。

これまでは、種類の異なる仮想通貨を交換する際は、基本的には取引所のような仲介者が存在する必要がありました。
しかしアトミックスワップを用いることで、 異なる種類の仮想通貨の交換を行うことが可能となります。

また、ライトニングネットワークが実現されることでマイクロペイメントの市場が生まれる可能性があります。

現代社会とライトコインの今後

最近ではMUFGが新型ブロックチェーンの開発に成功するなど、ブロックチェーン技術をはじめとするフィンテック分野が大きな注目を集めています

電子通貨のアイデアは過去にも考案されていましたが、技術力の問題や普及の見込みが立たなかったことから、これまではすべて失敗に終わっています。
しかし、テクノロジーが急速に発展し、電子機器類が欠かせない現在では、その仕組みと利点を最大限に活かした決済手段や送金手段が普及していないことは非常に残念だといえます。

ライトコインをはじめとする仮想通貨は、上記のビジョンを実現するポテンシャルを秘めています。
今後、より多くの開発者や利用者によって少しずつ社会に浸透していく可能性があります

めまぐるしく変化する仮想通貨市場において、ライトコインはビットコインの技術を引き継ぎながらも、Scryptやsegwitの採用などの独自路線を保ち、決済速度と低コストの強みを生かすことで、存在感を増してきています
イーサリアムやリップルとはまた異なる性質を持つ仮想通貨として、ライトコインは目を離すことができない通貨といえるでしょう